9月13日（土）、ジュンク堂書店三宮店にて『おいしいの「ものさし」―レシピに頼らない料理のしかた』（フォレスト出版）の出版記念サイン会が開催されました。著者は、日本料理店「玄斎」の店主であり、ミシュラン二ツ星を5年連続で獲得してきた料理人・上野直哉さん。

当日は開始前から整理券を手にした人たちが続々と集まり、店内は待ちきれない雰囲気に包まれていました。来場者は女性が多く見られましたが、男性の姿もちらほら。玄斎に通う常連の人や、テレビや雑誌で上野さんを知っていたという人も訪れ、幅広い層が集まっていたのが印象的でした。

上野さんは一人ひとりに丁寧に向き合い、名前を入れてサインを書きながら、ざっくばらんに言葉を交わしていました。やり取りのなかでは、「料理が苦手で、レシピ通りに作るのも面倒」というお客さんに対して「僕もレシピを覚えられないんです。だからこの本には自分勝手な思いを書かせてもらっています」と笑顔で答える場面も。料理への肩肘張らない姿勢と人柄が感じられ、参加者の心を和ませていました。

　来場者には玄斎特製の田楽味噌がお土産として手渡され、「豆腐やこんにゃくを焼き、味噌を塗ってトースターで軽く焦がすと良い、という実践的なアドバイスも添えられました。

　『おいしいの「ものさし」』は、レシピに縛られることなく、自分なりの基準で料理を楽しむためのヒントが詰まった一冊です。読み進めるうちに「料理ってもっと自由でいいんだ」と感じさせてもらえる良書です！！